携帯できる財産

ジョゼフが息子に託したカメラ(ライカDIII)…決して「イイネ」が欲しくて渡したわけでは無いのです。

外務省の初任給が80円だった当時、現像機や引伸機を合わせると2000円もしたライカは、家一軒建つほどの価値がありました。やたらと写真を撮りまくる昨今。何かの節目に一張羅を着、凛とした眼差しで映る彼の時代の人達の、媚びない姿が最高に格好良く見えます。